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2012-03-16

ふたりの巨人

吉本隆明が死んだ。
でも訃報のニュースをみて最初に思ったのは、加藤周一のことだった。
そういえば吉本は加藤のことをけちょんけちょんに批判してたな。
その加藤も4年前に亡くなった。
2001年の同時多発テロにアフガン侵攻、そして2003年のイラク戦争。
中学高校と多感な時期に、世界はかなり大きく動いていった。
日本では有事法制に自衛隊の戦争参加、日の丸君が代問題、憲法改正論。
こどもなりに、これはなんかヤバいんじゃないか、と思っていた。
ちょうどその頃に加藤周一の「学ぶこと思うこと」を読んだ。
これは東大生相手に行った講演の記録で、短いながらも大事なことが書かれていた。
ものを考える、ということをちゃんと意識したのはこの頃からだ。
中学までは本当に何も考えていなかった。ある意味幸せな時期だったとも言えるが。
そのあとも加藤の著作に親しんだ。朝日新聞の「夕陽妄語」も楽しみのひとつだった。
吉本隆明は確かに戦後を代表する知識人のひとりだろう。
だが私にとっての吉本は、どこか自分の理論に酔っているような印象をうける。
講演のCDを聴いても、言ってることは鋭い。が、自己完結しているようにみえる。
ようするに自分には響かなかった。ただそれだけだ。

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