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2016-10-30

パウル・クレーによせる5つの小品

来月23日に4年ぶりに演奏する助川敏弥作曲「パウル・クレーによせる5つの小品」について少し解説を。
この作品は1973年に作曲され、安倍圭子氏が初演した。
楽譜は音楽之友社から出版されているが、演奏される機会は極めて珍しい。
それぞれの曲にはスイスの画家パウル・クレーの絵を想わせる5つの個性的なタイトルがつけられている。
1.すばやく走るもの / One who Runs Swiftly

その名の通り、何かがあっという間に走り過ぎて行く。
楽譜の冒頭には出来るだけ速くと書かれている。
この音声は4年前の練習を録音したもの。
2.雲と光 / Cloud and Light

全曲中最もゆったりとした雰囲気を持つ。
協和音と不協和音が交代し、そのバランスが絶妙。
3.冬の鳥 / Winter Birds
今回初めて演奏する曲のひとつ。
クレーの「黄色い鳥のいる風景」に出てくる奇妙な鳥たちを想像させる。
沈黙と音の対比が最も激しい作品でもある。
4.おぼろな光の中で / In the Dim Light
こちらも初めての作品。不均等に揺れ動く音が空間に漂い消えて行く。
どこかに向かっているわけでは無くただそこにある音たち。
こういった非西洋的な音楽を弾くのは楽しい。
5.熱い点と線 / Hot Points and Lines

点が線に、線が点に、そのように音は行き来する。
そこに熱が加わって……。
全曲を通じて”耳で聴く絵画”とでも呼びたくなるような印象を持つ大変個性的な作品。
もっといろんなマリンバ奏者が演奏すれば良いのにとも思う。

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