2012-03-14
いろんな人たち
私が影響を受けた人物を紹介するシリーズ。
今日はこの人。
Pablo Picasso(1881-1973)
ピカソの絵画ほど刺激的なものはない。
と言えばそれは言い過ぎだろうか。
何しろエネルギーが凄まじい。
自分をごまかすな、ありのままさらけだせ
私のなかで彼はいつもこう言っているような気がする。
弱さや醜さ、それらネガティブなものも含め己のすべてを
いっさいがっさい吐き出せ、と激励してくる。
このDVDの第二部「セックス」冒頭はかなり衝撃的だった。
ガラスの向こうから白いペンキで線を描き始めるピカソ。
ものの30秒でそこにひとりの美しい女が現れた。
このとき私は最も理想的な演奏を聴いたかのような感覚にとらわれた。
いまでも最高のお手本のひとつだ。
芸術は決して純潔なものではないので、うぶで無邪気な人たち
には芸術を禁じて、充分に準備できていないそういう人たちに
絶対に触れさせてはならない。そう、芸術は危険なものだ。も
し純潔であるなら、それは芸術ではない。
そうだ、純粋さを売りにしたって結局は長続きしない。
逆にそういうものはなんだか怪しい。
俺もやれるとこまでやってみよう。
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コメント2件
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oteboxさま
そのお話、非常に面白いです。普通、上品に弾くことは教わりますが、下品に弾くことは教わりません。
でもピカソは性的なテーマのものを描いても全く下品には見えません。生きることすべてがそこに在る
ような気がするのです。偉大な人はだいたい突き抜けちゃってますね、普通の人が立ち止まるところで。
中田麦
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ぼおっとテレビ見てたら
小澤征爾がチェロの宮田大に何度も繰り返してた。「下品に!もっと下品に!!」
宮田大はどれだけ分かってたか知らんけど、突っ込まれるままに音を荒げて重ねていった。
実はその前に小澤が宮田の演奏を聴いて、「緻密・繊細で育ちがいい・・・」などと宮田を捉え、決して褒めてるんじゃなかった。「それだけじゃ音楽はよくない。偉大な音楽家というのは緻密で繊細であるけれどももっと他の要素例えば破壊的であるとかを併せ持つ。」みたいなことも言ってた。で、対面したときに投げかけたのが「下品に!」なのだった。
ぼくは音楽のことよく分からないけど、自分流を押し出そうと格闘している二人の今後に希望が持てました。