2012-03-13
詩の時間
海が好きだったら
水になにを書きのこすことが
できるだろうか
たぶんなにを書いても
すぐ消えてしまうことだろう
だが
私は水に書く詩人である
私は水に愛を書く
たとえ
水に書いた詩が消えてしまっても
海に来るたびに
愛を思い出せるように
寺山修司
寺山は私のなかでは谷川と双璧をなす存在。イニシャルも同じだ。
この詩が自分に響くのは、音楽をやっているからだろう。
音もまた、こだまを残して虚空にきえていく。それがさだめ。
それでも私は音楽を続ける。世界とともにあるために。
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