2012-04-01
詩の時間
幸福が遠すぎたら
さよならだけが
人生ならば
また来る春は何だろう
はるかなはるかな地の果てに
咲いてる野の百合何だろう
さよならだけが
人生ならば
めぐりあう日は何だろう
やさしいやさしい夕焼と
ふたりの愛は何だろう
さよならだけが
人生ならば
建てたわが家は何だろう
さみしいさみしい平原に
ともす灯りは何だろう
さよならだけが
人生ならば
人生なんか いりません
寺山修司
出会いと別れの季節にはこの詩がぴったりだ。
寺山の才能には、ただただ感嘆するしかない。
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